2024年 01月 28日
Angler's Roost Enterprises (ARE) 12feet 7/8wt Fiberglass Custom Switch Rod / Black & Orange Ver.2 タックルマックさんから、すっかり僕のお気に入りブランクになってしまったアングラーズルーストの12フィート、7/8番のグラスロッドのブランクの在庫が残り1本と教えてもらい、慌てて最後のブランクをオーダーしたのは、確か昨年の12月の始まりだったと思う。 このファイバーグラス製のブランクはとにかくバットの径が14mm以上とかなり太いので、これまではタックルマックさんから購入した黒のリールシートをダウンロッキングにして取り付けていたけれど、今回はヤフオクで時々お世話になっているstonefeelさんからシルバーのリールシートを購入して合わせてみることにした。 いつもならオレンジ色のブランクに合わせて少し派手なカラーのスレッドでコスメを楽しむのだけれど、今回はいつもとはちょっと違う少しクラシックな雰囲気をロッドに漂わせたいと、ほんのりとピンクがかったベージュ系のラッピングスレッドをメインにゴールドとブラウンのトリムで、まずはラッピングにチャレンジしてみた。 ラッピングにエポキシコーティングを施せば、おそらく上の写真とはまたちょっと違った雰囲気にロッドは仕上がっていたと思う。 これはこれで今まで製作してきたロッドとはまたちょっと趣の違う雰囲気だし悪くはないのだけれど、最後のエポキシコーティングという、もう後戻りできない工程を残して数日間僕の作業がストップ。 そして、やはりすべてのラッピングを外すことにした。 ラッピングにはかなりの時間を要するので、スレッドをはがす時の気分はちょっと物寂しい気分かな(笑) ラッピングのメインカラーは、やはりガーネットとする。 Black & Orange Ver. 1ではメインスレッドをオレンジかガーネットかで随分と迷い、結果的にナイロンのオレンジを選択したので、Ver. 2ではメインスレッドをナイロンのガーネットとすることにした。 オレンジ色のブランクにワインカラーのガーネットの色がとてもよく映えるので、僕個人としてはとても気に入っている。 少し暗いトーンのガーネットが効いているのか、思った以上に落ち着いた雰囲気のロッドに仕上がってくれたので、僕自身も今からフィールドで手にするのが楽しみで仕方がない。 タックルマックさんで扱っていたアングラーズルーストのファイバーグラス製のブランクも、フィールドで使いやすそうだと僕が気に入っていた5/6番に続き7/8番がとうとう在庫切れとなってしまった。 ちょっと残念。 Today’s BGM : #
by slowfishing-yun3
| 2024-01-28 21:35
| Custom Spey Rods
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2024年 01月 24日
市販の安価なブランクから自分自身でロッドを組むようにようになって早2年が経つけれど、毎回のようにロッドのコスメには悩んでばかり。 もちろん僕のロッドビルディングにまつわるスキルやテクニックという要因もあるのだけれど、それ以上にとにかく試してみたいと思ったり、これは取り入れてみたいと思うコスメがたくさんあり過ぎてその中から選ぶのに頭を悩ませるのだ。 SNSで目にする他のカスタムロッドのコスメにインスパイヤされることももちろんあるけれど、何気なく目に留まったアートやファッション、それにデザインのカラーコンビネーションからも影響を受けることもあるかもしれない。 コスメにシンプルさを求めることもあるけれど、フィールドで少し目を惹くような目立つデザインも悪くないと思う。 何よりも、たくさんのロッドの中からもしも自分が1本のロッドを選ぶとしたら、果たしてこのロッドを選びたいと思うだろうか?という観点を判断基準にしてロッドのコスメを決めるようにしているのは間違いない。 当初はガーネット、もしくはクランベリーというワインレッドに近い暗色系の赤のスレッドカラーをメインに、落ち着いた雰囲気でコスメを仕立てる予定を立て、完成までの残す工程はエポキシコーティングという段階まで進んだのだけれど、もしもその日1日僕がフィールドで手にしたいと思うロッドのコスメは本当にこれかと熟考し、やはり婚姻色の強く出た北極イワナ(アークティックチャー)の色彩をコスメに反映させることにした。 青みがかったオリーブグリーンと限りなく朱色に近い赤、それに鰭のエッジのひときわ目立つ白のコンビネーションが、僕は個人的にとっても好きなのだ。 以前マイザーさんにもアークティックチャーの画像をメールに添付し、それをロッドのコスメに反映してもらったことがあるけれど、そのロッドのコスメも今回のロッドのコスメのお手本になるぐらい素晴らしかった。 でも、今回ももちろんフェザーインレイを入れずスレッドのラッピングだけでコスメを完成させる予定。 結果的に手持ちのスレッドだけでコスメを仕立てた割には、グラデーションは悪くはないと思っている。 ラッピングスレッドも水でゆっくりと濡らして、おおよそのコーティング後のイメージを予想するのだけれど、やはり今回もエポキシコーティングすると僕が予想していたよりもさらに落ち着いた雰囲気に仕上がってくれた。 グリップのメインコルクにはカクタス2というバールコルクを初めて使ったけれど、こちらも僕の予想以上に素敵な雰囲気に仕上がってくれた。 前回までは英国からB&Wのカスタムロッドでも使われているALPSのアルミとラバーのバットキャップをグリップエンドに使っていたけれど、今回は少し大きめのサイズのゴムコルクリングを使ってグリップエンドを形成した。 そんなグリップエンドも僕好みのなかなかいい感じに仕上がり、ロッド全体のまとまりも悪くはないので、今後のロッドビルディングの際にも採用決定かな(笑) タックルマックさんで扱っている現在セール中で価格は7000円のSoul River LSというブランクは軽量でなかなか悪くはないと思うし、マイザーのMKSやMKXのようにバットからトルクフルに曲がるという訳ではないけれど、天塩川のレインボーや朱鞠内湖のイトウとのやり取りの際でも、僕は特に不安を感じることはなかった。 ベンディングカーブはもう少しミドル寄りで、いわゆるオーソドックスなスタンダードアクションだと思う。 ただキャスト時に一度だけ3rdセクションで折れたことがあるので、軽量なロッドがゆえのキャスト時の注意事項なのかもしれないけれど、なかなか扱いやすいロッドだと思った。 ブランクがメタリックなオリーブグリーンではなく光沢のある黒だったらさらに良かったのにと思う次第。 ちなみにガイドラッピングのスレッドにはナイロンのガーネットを使った。 Today’s BGM : #
by slowfishing-yun3
| 2024-01-24 22:05
| Custom Spey Rods
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2024年 01月 17日
Angler's Roost Enterprises (ARE) 12feet 7/8wt Fiberglass Custom Switch Rod / Black & Orange Ver.1 ロッドは年末に完成したアングラーズルーストの12フィート、7/8番、ファイバーグラス製のスイッチロッド2本のうちの1本。 コスメはブラック&オレンジ仕様。 それにアクセントのゴールド。 ナイロンのオレンジと黒のスレッドが描き出すコントラストは、エポキシでコーティングするとブランクに塗られたオレンジ色とも相まって、僕がイメージしていた以上に美しく仕上がってくれた。 シンプルなコスメは個人的に嫌いではないし、どちらかというと好みかな。 同じスペックのブランクで、これまで4本ぐらいのロッドを組み上げてきたけれど、今回のブランク&オレンジのコスメの2本が派手過ぎず地味過ぎず、僕のなかで一番しっくりときているかもしれない。 そんな訳で、自分で組み上げるロッドに、フェザーインレイは今後も入れる予定はないつもり。 ちなみにこのブランクを購入したタックルマックさんでは、残念なことにこのスペックのブランクはとうとう完売してしまったようだ。 今回初めて取り入れたリアグリップのシェイプもお気に入りの一つ。 今年のフィールドでこのロッドがトラウトの力強い躍動感によって美しいカーブを描いてくれることを願っている。 Today’s BGM : #
by slowfishing-yun3
| 2024-01-17 21:55
| Custom Spey Rods
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2024年 01月 09日
お正月休みが終わって間もないこの時期に、僕がフィールドに足を運ぶなんて、何だか随分と久しぶりのような気がする。 おまけに道南の小さな漁港や島牧の海岸に足を運ぶということは、今から10年以上も前ならあったかもしれないけれど、この時期に本流でスイングの釣りを楽しんだことなんて、記憶の片隅にもなかったように思う。 とにかく、週末は西寄りの風がめっぽう強かったけれど、最高気温が1℃の予報だったので、先月にコスメをリメイクした新しいスイッチロッドを携えて後志利別川へと足を運ぶことにした。 家庭の諸事情で僕がフィールドに足を運ぶのは昨年の10月以来だけれど、相変わらず久しぶりの釣りともなるとタックルなどの準備にかなりの時間を要してしまった。 特にMaxcatchの安価なスカジットヘッドはラインに重さの表記がないので、どのラインが何グレインなのかすっかり混乱してしまう始末(笑) 道南もフィールドを包み込む雪が例年よりも少なくて、何だか1月とは思えないような雰囲気だった。 どこかまだ12月の初めといった初冬の感じだったけれど、強い西風はフィールドを下流から一気に吹き抜けていって、僕の指先はみるみると冷たくなり、スイッチロッドのガイドも凍り付いていく。 透明度の高い後志利別川の流れに膝上までウェーディングしていると、僕の頬をかすめていった冬風は、心地よいというよりもどこか冬のカラっカラに乾燥した冬風だった。 手にしたロッドはラッピングスレッドのコスメをやり直した、 ワインレッドに近いバーガンディというカラーは落ち着きがあって僕自身も悪くはないと思う。 トラウトというか後志利別川のアメマスに出合えることは、正直あまり期待はしていなかったし、これから寒さが一段と厳しくなるであろう冬のフィールドで、スイングの釣りさえ楽しめればというのが、僕のささやかな楽しみだった。 ロッドのガイドの凍り付きを取り除きながらも、10フィートのT-11に引かれたビーズヘッド仕様の黒のウーリーに不意に違和感が訪れた時は、正直僕自身も驚きを隠せなかった。 普段は感じたことのないキャスト時の右肩から右腕にかけての痛みの存在を、僕はすっかり忘れてしまっていたぐらいだから。 ビーズヘッド仕様の黒のウーリーを気に入ってくれたのは、なかなかコンディションのよい後志利別川のアメマスだった。 また機会があれば、気分転換に冬のフィールドを訪れてみ良いと思う。 Today’s BGM : #
by slowfishing-yun3
| 2024-01-09 22:13
| Fishing Reports
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2024年 01月 02日
Angler's Roost Enterprises (ARE) 12feet 7/8wt Fiberglass Custom Switch Rod / Black & Orange Ver.1 & 2 おそらく今回は、これまで以上に丁寧にロッドを仕上げたような気がする。 何しろタックルマックさんで取り扱っているアングラーズルースト社のファイバーグラス製ブランクには、いくつかのスペックがあるけれど、この12フィート7/8番のスペックとしては在庫している最後の2本だったから。 ブラック、そしてシルバーのリールシート仕様で2本を組み上げることにした。 コスメのテーマは"Black & Orange"。 2本目はベージュ系のタン色をメインに使って少しクラシック調にコスメを仕上げる予定だったけれど、どうも僕自身コスメの仕上がりが気に入らなくって、やはり2本目もコスメのテーマを"Black & Orange"とすることにする。 ナイロンのオレンジのラッピングスレッドは、エポキシコーティングするとスレッドが透けてブランクの色合いが浮き出てくるから、ちょうどいい感じになるような気がした。 ブランクと同系色のラッピングスレッドでガイドのラッピングをしたのは僕にとって初めての経験だけれど、マイザーや他のメーカーのロッドを見ても、ブランクとガイドのラッピングスレッドはほぼ同系色の事が多い傾向ようだ。 個人的にはガイドのラッピングスレッドにもトリムなどの飾り巻きを入れたい方なので、どうしてもブランクの色とは異なったコントラストが明確なカラーのスレッドを僕は選んでしまう。 ガイドラッピングとバットラッピング、それにフェルール周りの補強のラッピングを終了したら、いよいよエポキシコーティングの段階へ。 100均(ダイソー)のエポキシと燃料用アルコールを約1:1の割合で混ぜ、希釈する。 おおよそ一般的な塗料程度の粘度にまでエポキシの粘度を下げて、ロッドモーターで回転させながらラッピングのコーティング作業を行う。 1度目は表面が凸凹するけれど、乾いたらサンドペーパーやデザインナイフなどで修正と形成を繰り返しながら、2度目、3度目のコーティングを行う。 僕の場合、ガイドのラッピングのエポキシコーティングは2回、バットのラッピングのエポキシコーティングは3回ぐらいのことが多い。 2023年の大みそかの夜にやっと2本のファイバーグラス製のスイッチロッドのエポキシコーティングが終了した。 2024年の元旦にはロッドの写真を撮ってみることにした。 2本のロッドの詳細については、後日にでも写真と共に紹介しようと思う。 オフシーズンの楽しみとして残りのブランクはカーボン製の2本。 おおよそのコスメのイメージは決まっているから、これからはゆっくりと作業を進めていこうと思っている。 そんな訳で久しぶりにロッド製作に夢中になっていたら、あっという間にお正月休みも終わろうとしていた次第。 今年もよろしくお願いいたします。 Today's BGM : #
by slowfishing-yun3
| 2024-01-02 22:55
| Custom Spey Rods
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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによるトラウト&サーモン釣行記。R.B.MeiserなどのダブルハンドのカスタムスペイロッドやTube Flyなどの気ままなフライタイイングにお気に入りのリール、それにオリジナル音楽(Dub Techno, Ambient, Minimal, Drone, Noise Industrial)とフィールド動画(YouTube)などなど by Yun カテゴリ
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